十四歳の夏
特攻隊員の最期の日々を見つめた私

TV番組多数出演の「逆さ歌」の達人おばあちゃんが今、70年の時を経て語る――
台湾から始まる人生、戦争の哀しさ、愚かしさ。


台湾で生まれ育ち、台湾から出撃した特攻隊員と交わした忘れることのできない、いくつもの絡み合う記憶……どうしても伝えておきたい、私の[戦争]。
かつてこの国を守るために尊い命をささげた若者たちがいた。
太平洋戦争末期、悲しいどうしようもない運命を突きつけられた特攻隊員。
台湾の地で、出撃直前の彼らの最期の日々を息遣いまでも感じ、声を交わして、見つめ続けた少女……
やがて少女は大人になり結婚、相手は当時の隊員の生き残りであった。
彼女の、特攻隊員との運命は続く……

※逆さ歌=逆さにピアノを演奏し、歌を唄い、その録音を逆回転で再生させると普通の曲に聞こえる。

中田芳子
1931年台湾台北市生まれ、戦後15歳で帰国。音楽講師。
ヤマハ・jet(全日本エレクトーン指導者協会)会員。
趣味の回文作りが昂じて、全国の市をモチーフにした『日本全国ご当地回文』(大田出版)を2008年に出版。
さらに、特技の逆回転コトバから「逆さ歌」を考案し、NHKをはじめ各局TV・ラジオに出演し、活躍する。

■製品仕様

著者:中田芳子
発売日:2012年7月26日
判型:四六版
総ページ数:240
定価:1,300円(税別)
発行:フィールドワイ
発売:メディアパル

ISBN:978-4896102437